調光レンズと偏光レンズはどう違う?サングラス購入時の見分け方
更新日時:2024年4月23日 / 公開日時:2020年8月30日公開
一口にサングラスと言っても、そのレンズにはいくつかの種類があるということをご存知でしょうか。中でも「調光レンズ」や「偏光レンズ」といった名前には、聞き覚えのある方もいらっしゃるかと思います。
この2種類のレンズ、名前は似ていますがその機能は異なります。知らないままなんとなくでサングラスを選んでしまうと、期待した効果が得られない可能性も。
最適なサングラスを選ぶためにも、調光レンズと偏光レンズにはそれぞれどんな特徴があるのか知っておきましょう。
サングラスの種類とは
はじめに、サングラスのレンズにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。
大きく下記の4つに分けることができます。
・カラーレンズ(一般的なサングラス)
・調光レンズ
・偏光レンズ
・ミラーレンズ
まずはカラーレンズ、ミラーレンズについて簡単に説明します。
カラーレンズとは、その名の通り色付きレンズのことを言います。レンズが黒やブラウンなどに着色されていることで、目に入ってくる光の量を抑えてくれます。価格が比較的安価なものもあり、ファッションアイテムとして取り入れられることも多い最もポピュラーなサングラスです。
ミラーレンズとは、レンズの表面が鏡のように反射するレンズのことを言います。スポーツサングラスとして用いられることもあり、スポーツ選手がかけているのをテレビなどで見ることができますね。かなり眩しい日差しまで抑えてくれるので、リゾート地やビーチなど、アウトドアシーンでも活躍してくれます。
調光レンズと偏光レンズの違い
それでは、調光レンズと偏光レンズの違いや、メリット・デメリットについて紹介します。
調光レンズとは
調光レンズとは、「紫外線の量によって、レンズの色(濃度)が変わるレンズ」です。
紫外線の量が多い場所ではレンズが濃い色に、紫外線の量が少ない場所では普通のメガネのようなクリアな色になります。
〔メリット〕
調光レンズは紫外線の量や気温によってレンズの色が変化します。調光レンズのサングラスであれば、屋内や屋外に移動する際に、他のメガネやサングラスにかけ直す手間がありません。
外出の度に何本もフレームを持ち歩かなくていいので荷物が減らせる・どこかに置き忘れる心配がない、というのも嬉しいメリットです。
〔デメリット〕
紫外線の量が少ない(無い)場所では、レンズの色が変化しません。そのため、フロントガラスに紫外線カット機能が備わっている車の運転時や、紫外線の量が少ない場所で着用した場合には、レンズの色が暗くならず眩しさは残ります。
偏光レンズとは
偏光レンズとは、簡単に説明すると「光の乱反射をカットして、視界の眩しさをなくすレンズ」です。レンズの中に入っている「偏光膜」と呼ばれるフィルムが光の反射だけをカットして、視界を良好にしてくれます。
調光レンズには乱反射を抑える機能はないので、この点が最も大きな違いです。
〔メリット〕
地面や水面からの光の乱反射だけをカットして視界をクリアにしてくれるので、車の運転や釣り、マリンスポーツなどをより快適に楽しむことが可能です。
〔デメリット〕
一方、偏光レンズのデメリットとしては、スマホやカーナビなどの液晶画面が見えにくくなってしまうことがあります。また、偏光レンズは光の乱反射を抑えなくてはいけないことから、レンズの色が濃くなりがちという点も覚えておきましょう。
サングラスは調光レンズ・偏光レンズのどちらを選べばよいか?
日差しが強い季節になってきたことで、サングラスの購入を検討されている人も多いと思います。サングラスを購入するときは、用途に応じて適切なレンズを選びましょう。
そこで、調光レンズと偏光レンズそれぞれのおすすめの利用シーンや、2つのレンズの見分け方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
調光レンズのおすすめ利用シーン
調光レンズのサングラスがおすすめの人は、以下の通りです。
・サングラスとメガネを一つで兼用したい人
・屋内、屋外の移動が多い人(買い物などでよく外出する人)
・自転車(ロードバイク)に長時間乗る人
など
調光レンズの機能やおすすめシーンについては、下記のコラムでさらに詳しく紹介していますのでぜひご参考ください。
偏光レンズのおすすめ利用シーン
一方、偏光レンズのサングラスは、以下のような用途におすすめです。
・車の運転
・マリンスポーツ
・スキーやスノボなどのウィンタースポーツ
・釣りやキャンプなどのアウトドア・レジャー
・ゴルフ
・ランニング
など
偏光レンズの機能やおすすめシーンについては、下記のコラムでさらに詳しく紹介していますのでぜひご参考ください。
調光レンズ、偏光レンズにはそれぞれ違った特徴があるため、シーンに応じて最適なサングラスを選びましょう!
サングラス購入時の調光レンズ・偏光レンズの見分け方
ではサングラスを購入するとき、調光レンズと偏光レンズをどうやって見分ければいいのでしょうか?
調光レンズは紫外線の量によってレンズの濃さが変化するレンズです。そのため、室内では普通のメガネのようなクリアな色になっていて、屋外に出てはじめてレンズの色が濃くなります。
性質上、他のサングラスとの見分けは簡単ですが、基本的に調光レンズは注文して製作するものになります。購入する際はメガネ店の店員さんに尋ねるのが良いでしょう。
偏光レンズは見た目が普通のサングラスと変わらないため判別が難しいのですが、反射する光をカットする構造上、自然光しか通さないので、実際に試着してみると眩しさが軽減されるのを体感できます。
とはいえ、初めて偏光レンズを購入する方は実際に試着しても分からないことがあるでしょう。こちらも実際にメガネ店の店員さんに尋ねればどちらのレンズのサングラスなのか教えてもらえるので、それほど心配する必要はありません。サングラスを利用するシーンなどを伝えればおすすめのサングラスを紹介してくれますので、ぜひ相談してみましょう。
「サングラスなら何でもOK」はNG
今回は、サングラスの購入を検討されている人のために、調光レンズと偏光レンズの違いや、おすすめの利用シーンなどを紹介しました。
調光レンズか偏光レンズ、もしくは一般的なサングラスのどれを選ぶべきかについては目的によって異なります。そのため、「サングラスはどれも同じでしょ」というノリで選んでしまうと、期待した効果が得られず残念な結果になってしまうことも…。
また、「デザインが好きだから」という理由も同様です。
調光レンズと偏光レンズの違いをしっかりと理解した上で、最適なサングラスを選びましょう!
メガネストアーでは「調光レンズ」「偏光レンズ」の両方を取扱っております。サングラスの購入を検討されている方はぜひお近くのメガネストアーまでご来店ください。