調光レンズと偏光レンズの違いは?サングラス購入時の見分け方

更新日時:2022年9月4日 / 公開日時:2020年8月30日公開

サングラスのレンズには、調光レンズや偏光レンズといったいくつかの種類があります。
何気なくサングラスを選んでしまうと、期待した効果が得られない可能性があります。
最適なサングラスを選ぶためにも、調光レンズと偏光レンズにはそれぞれどんな特徴があるのか知っておきましょう。

サングラスの種類とは

まずは、そもそもサングラスのレンズにはどのような種類があるのかをご存じでしょうか?大きく下記の4つに分けることができます。

・カラーレンズ(一般的なサングラス)
・調光レンズ
・偏光レンズ
・ミラーレンズ

まずはカラーレンズ、ミラーレンズについて簡単に説明します。

カラーレンズとは、その名の通り色付きレンズのことを言います。レンズが黒やブラウンなどに着色されていることで、目に入ってくる光の量を抑えてくれます。価格が比較的安価なものもあり、ファッションアイテムとして取り入れられることも多いです。

ミラーレンズとは、レンズの表面が鏡のように反射するレンズのことを言います。スポーツサングラスとして用いられることもあり、スポーツ選手がかけているのを見たことがある人もいるかもしれません。かなり眩しい日差しまで抑えてくれるので、リゾート地やビーチなど、アウトドアシーンでも活躍してくれます。

調光レンズと偏光レンズの違い

それでは、調光レンズと偏光レンズの違いや、メリット・デメリットについて紹介します。

調光レンズとは

調光レンズとは、「紫外線の量によって、レンズの色(濃度)が変わるレンズ」です。紫外線の量が多い場所ではレンズが濃い色に、紫外線の量が少ない場所では普通のメガネのようなクリアな色になります。

〔メリット〕

調光レンズは紫外線の量や気温によってレンズの色が変化するため、調光レンズのサングラスであれば、屋内や屋外に移動する際にも他のメガネやサングラスにかけ直す必要がない点がメリットです。

〔デメリット〕

紫外線の量が少ない(無い)場所では、レンズの色が変化しません。そのため、フロントガラスに紫外線カット機能が備わっている車の運転時や、紫外線の量が少ない場所で着用した場合には、レンズの色が暗くならず眩しさは残ります。

偏光レンズとは

偏光レンズとは、簡単に説明すると「光の乱反射をカットして、視界の眩しさをなくすレンズ」です。レンズの中に入っている「偏光膜」と呼ばれるフィルムが光の反射だけをカットして、視界を良好にしてくれます。
調光レンズには乱反射を抑える機能はないので、この点が最も大きな違いです。

〔メリット〕

地面や水面からの光の乱反射だけをカットして視界をクリアにしてくれるので、車の運転や釣り、マリンスポーツなどをより快適に楽しむことが可能です。

〔デメリット〕

一方、偏光レンズのデメリットとしては、スマホやカーナビなどの液晶画面が見えにくくなってしまうことがあります。また、偏光レンズは光の乱反射を抑えなくてはいけないことから、レンズの色が濃くなりがちという点も覚えておきましょう。

サングラスは調光レンズ・偏光レンズのどちらを選べばよいか?

日差しが強い季節になってきたことで、サングラスの購入を検討されている人も多いと思います。サングラスを購入するときは、用途に応じて適切なレンズを選択する必要があります。

そこで、調光レンズと偏光レンズそれぞれのおすすめの利用シーンや、2つのレンズの見分け方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

調光レンズのおすすめ利用シーン

調光レンズのサングラスがおすすめの人は、以下の通りです。
・サングラスとメガネを一つで兼用したい人
・屋内、屋外の移動が多い人(買い物などでよく外出する人)
・自転車(ロードバイク)に長時間乗る人
など

調光レンズの機能やおすすめシーンについては、下記のコラムでさらに詳しく紹介していますのでぜひご参考ください。

偏光レンズのおすすめ利用シーン

一方、偏光レンズのサングラスは、以下のような用途におすすめです。
・車の運転
・マリンスポーツ
・スキーやスノボなどのウィンタースポーツ
・釣りやキャンプなどのアウトドア・レジャー
・ゴルフ
・ランニング

偏光レンズの機能やおすすめシーンについては、下記のコラムでさらに詳しく紹介していますのでぜひご参考ください。

調光レンズ、偏光レンズにはそれぞれ違った特徴があるため、シーンに応じて最適なサングラスを選びましょう!

サングラス購入時の調光レンズ・偏光レンズの見分け方

続いて、サングラスを購入するときに、調光レンズと偏光レンズを見分ける方法を紹介します。

まず、調光レンズは紫外線の量によってレンズの濃さが変化するため、室内では普通のメガネのようなクリアな色になっていますが、屋外に出るとレンズの色が濃くなります。性質上、他のサングラスとの見分けは簡単ですが、基本的に調光レンズは注文して製作するものになります。購入する際はメガネ店の店員さんに尋ねるのが良いでしょう。

偏光レンズは見た目が普通のサングラスと変わらないため判別が難しいのですが、反射する光をカットする構造上、自然光しか通さないので、実際に試着してみると眩しさが軽減されるのを体感できます。

とはいえ、初めて偏光レンズを購入する方は実際に試着しても分からないことがあるでしょう。こちらも実際にメガネ店の店員さんに尋ねればどちらのレンズのサングラスなのか教えてもらえますので、それほど心配する必要はありません。サングラスを利用するシーンなどを伝えればおすすめのサングラスを紹介してくれますので、ぜひ相談してみましょう。

「サングラスなら何でもOK」はNG

今回は、サングラスの購入を検討されている人のために、調光レンズと偏光レンズの違いや、おすすめの利用シーンなどを紹介しました。調光レンズか偏光レンズ、もしくは一般的なサングラスのどれを選ぶべきかについては目的によって異なります。そのため、「サングラスはどれも同じでしょ」というノリで選んでしまうと、期待した効果が得られず残念な結果になってしまうことも…。また、「デザインが好きだから」という理由も同様です。

そのため、調光レンズと偏光レンズの違いをしっかりと理解した上で、最適なサングラスを選びましょう!

メガネストアーでは「調光レンズ」「偏光レンズ」の両方を取扱いしておりますので、サングラスの購入を検討されている方はぜひお近くのメガネストアーまでご来店ください。